2018年11月9日おススメ 医療系読書ルーム 1
皆さん こんにちは なぎさ薬局京都北野店です
季節は読書の秋 筆者が過去に読んだことのある
医療に関する本などを紹介したいと思います
第1回目は最近読んだ本でいろいろ考えさせてくれる1冊です
タイトルは「サイレントブレス」現役の医師による小説です
主人公は大学病院に勤める女性のお医者さん 丁寧に患者様に接する為 診察に時間がかかり
スピードと効率を求められる大学病院では少し疎まれるようになってきている中堅医師です
そこに本学を離れて東京郊外にある在宅専門の診療所への
出向を命じられて物語が動き始めます
物語のテーマは在宅医療と終末医療です
人々が自分の病と向き合いどのような最期を望むのかが描かれています
私が考えさせられたのが 家族に関する治療で延命を望むかどうかというお話です
統計を取ると 自分が終末医療となった時に延命を望むかどうか
一般の人で6割 医療関係者は7.5割の人は延命を望まないと答えるそうです
しかし 自分の家族が終末医療となった時
一般の人も医療関係者も5割くらいの人は延命を望むそうです
自分では必要と思わない治療でも家族となると
やっぱり 生きていてほしいと思ってしまうんですね
しかし 本人はどうでしょう?
本人が望む最期を迎えられるよう
皆さんも一度家族の方と話し合ってみて下さいね。