2019年10月11日秋の七草
こんにちは。宇治徳洲会病院前店です。
少しずつ秋の気配が感じられ、過ごしやすい季節ではありますが、肌寒い日や
暑い日もありますので体調をくずさないようお気をつけください。
そして猛烈な台風が接近しています、注意下さいますようお願いいたします。
さて皆様、「秋の七草」をご存知でしょうか?
「春の七草」はよく知られており、七草粥にして無病息災を祈るものに対し
「秋の七草」は万葉集に収められている山上憶良の歌
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」
「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」
が始まりのとのこと
野に咲く秋の花の美しさを鑑賞して楽しむもので、薬用にも使用された草花が
選ばれているようです。
「秋の七草」とは?
【1】萩(はぎ)
「草かんむり」に「秋」と書く、まさに秋を代表する花で、秋のお彼岸にお供えする
「おはぎ」の名の由来にもなっています。
根は、めまい、のぼせなどに効き目があるとことです。
【2】尾花(おばな)
「すすき」の別名で、すすきの穂が動物の尾に似ていることが、名前の由来と言われて
います。 根茎は、利尿、解毒、風邪などに用いられたようです。
【3】葛(くず)
葛餅や葛切りの和菓子の原材料や料理のとろみづけとして使われています。
根は、有名な漢方薬(葛根湯)に用いられ、発汗、解熱、鎮痙作用があり
風邪薬や肩こりに使用されます。
【4】撫子(なでしこ)
日本女性の美称「大和撫子」にも用いられ、 清楚で可憐な淡紅色の花を咲かせます。
消炎、利尿、通経薬として使用されます。
【5】女郎花(おみなえし)
花の美しさが美女も圧倒するような花と言われている優雅で美しい花で、鎮痛効果や抗菌
消炎作用があります。
【6】藤袴(ふじばかま)
淡紫色の花が、着物の袴に似ていることからこの名前が付けられました。
葉や茎を乾燥させると良い香りがするため、香袋として身に着けたり、浴剤などで
用いられたとのことです。
【7】朝貌(あさがお) 現在では「桔梗(ききょう)」のことであるとされています。
五角形の青紫色の花で、その美しさと形の良さから家紋にも用いられ
明智光秀の水色桔梗の紋は有名です。
根は漢方薬にも使用され、去痰、咳止め、鎮痛効果があります。
(参考に)「秋の七草」の (語呂合わせでの)覚え方
「おすきなふくは?(お好きな服は?)」・・・・(お=オミナエシ、す=ススキ
き=キキョウ、な=ナデシコ、ふ=フジバカマ、く=クズ、は=ハギ) とのことです。
どうか美しい秋の月や秋の七草を観て、素敵な時間を過ごしていただけたらと思います。