2020年1月10日HIV治療 2020年がゲームチェンジャーの年?
当薬局は、泌尿器科・内科クリニックの門前薬局。
さて、先進国の中で、唯一、日本だけが例外的に新規HIV患者が増加しているとか、そのわけは?
国立国際医療研究センターにあるエイズ医療・研究開発センター長の岡慎一先生のインタービュー記事を読みますと、先進国のアメリカでは、いろいろの施策を行ったが、すべて十分な効果が出ず、現在は、PrEP(Preーexposure prophylaxis の略 プレップと発音 prophylaxisは予防の意味 )が主流とか。感染リスクの高い人に、HIV治療薬の「ツルバダ配合錠」を予防的に服用、その結果、新規HIV患者は激減したとのこと。WHOが推奨するこの方法は、日本では「ツルバダ配合錠」の予防方法はまだ薬事承認されていません。このPrEPは世界の44ヶ国が実施していて、まさに日本はHIVに関しては後進国に甘んじています。さらに岡先生の記事を読みますと、HIVの治療は2020年がゲームチェンジャーの年になるとのこと。
国際臨床治験で実施した、月一回の筋肉注射の新治療方法は、現在、一番有効とされる経口薬と同等の効果をもたらし、FDAも近く認可する可能性があって、2020年には日本でも注射で治療できる時代になるという。HIVは、患者が毎日毎日、決められた時間に服薬しなければ耐性を獲得するといわれています。このため、患者にとっては抗HIV薬の服薬は心理的に大きな負担になっていて、月1回の注射日以外の29日は、HIVの重荷から解放されて患者にとって満足度が高いとされています。早期に薬物治療を行えば、ウイルスが増殖しないのでエイズは発症せず他の人への感染がしないですって。リアリ?本当 ホント!!
次世代には、本当にHIVは過去の病になってほしいですね。 キクヤ調剤薬局 春日店 井上朋宏