2020年4月24日医療崩壊は想定内(きっと多くの人はそう思っているのでは)
新型コロナウイルスは猛威をふるっています。
安倍総理は4月7日に緊急事態宣言を発出しました。ほとんどの国民が遅きに失したと感じていると思います。
橋下前大阪府知事も「何を躊躇しているのでしょうか」と訝しげにコメントしていましたね。さらに総理は「ステイ ホーム」と自宅で犬とたわむれている動画を流しましたが、それを見て少し悲しくなってきました。
医療の現場では、発熱の患者対応が大変だし、無理すると院内感染を起こしかねません。肝心のPCR検査も最低限度しか実施できていません。
実は、私の前職場は滋賀県衛生科学センターで、滋賀県の検体はここで検査をしています。検査室は、陰圧にしてウイルスが外部に漏れないように特殊な小さな検査室で、職員は自分の感染と検体汚染と外部環境汚染防止のために注意深く取り扱う必要があり、どうしても処理件数は限定されます。
雨宮塔子(知らない人も多いかも)のパリ通信をみますと、パリではロックダウンから4週目に入っているとのこと(3月17日外出制限発令)。発令当初では外出して警察官から罰金を受けた人は4500人近くにもいたとか。でも命を守るためにはやむを得ずと理解し、今はそれぞれ工夫しながら外出をせずにオンラインで食料品も迅速に入手できていて不自由は感じられない、ネットが利用できない高齢者には若者がボランティア活動で対応しているとのこと。3月30日で患者数44450人、死者3024人と発表されています。。
また、オーストラリアでは、患者の感染経路の特定に全力をあげていて、感染経路不明者は全体の1割足らずで、それは「新型コロナウイルス接触追跡チーム」を立ち上げ、軍隊も参加して徹底的に調査した結果らしい。
日本でも、警察や自衛隊に積極的に応援依頼すれば濃厚接触者や行動履歴等の調査や三密防止の徹底を図れるのではないでしょうか。自衛隊というと眉をひそめる方もいるかもしれませんが、「自衛隊 中央病院 コロナ」で検索すると、あのクルーザ船ダイヤモンド・プリンセス号の感染患者の症例を見ることができます。大阪府知事は、外出自粛を徹底するために府警に協力を依頼しています。もうオールジャパン・ワンチームで対応したいですね。
こんな中、少し明るい光が見えてきた感じがすることがありました。約3万化合物の中から抗インフルエンザ活性を見出したというアビガンの有効性について、開発者の白木富山大医学部名誉教授が、発症後6日以内に投与すれば死亡率が激減するとweb医事新報に緊急寄稿されました。若年者でも肺炎の線維化や瘢痕化を最小限にでき、将来の呼吸機能の低下が避けられる、と指摘されています。アビガンは日本では国家備蓄として200万錠(新型コロナ感染症では70万人にとどまる)もあり、早急に治療薬として投与できるのでしょうか。現在、治験中とか、とも聞きますが、あの俳優の石田純一は、「アビガンが効いてですね、現在小康状態ですね」と闘病の様子を知らせてくれました。
昨日のテレビ放送の「報道ランナー」では、ウイルス専門の京大の宮沢準教授はウイルス量を100分の1にすれば感染しません、次の事を徹底してくださいとのことでした・
1.手はこまめに洗う(15秒の水洗でOK)
2.食事は黙ってたべる
3.マスクは必ずしよう
4.頻繁に換気をしよう
命をかけて医療を守ってくれている医療従事者に感謝と敬意を払うとともに私たちはできるだけ感染しないように注意しましょう(でもウイルスは目に見えないしね)。
キクヤ調剤薬局 春日店の井上でした。