2021年9月8日孤高の絵師
こんにちは!なぎさ薬局せんだぎ店です。
江戸時代に生きた絵師、伊藤若冲を紹介します。
伊藤若冲(1716年3月1日~ 1800年10月27日)
伊藤若冲は京都の青物問屋の長男として誕生します。
当時主流だった狩野派の大岡春トに弟子入りするも馴染めずに画塾を辞め、中国画の模写や動物や植物の写生を経て独学で自らの画風を確立します。
若冲は動植物には「神気」が宿っており、それを掴んで描くことで実物以上の存在を描けると考えていました。
若冲の名前の由来は老子の一節から取っています。
「大成は欠くるが若く、その用は弊(すた)れず。大盈(たいえい)は沖(むな)しきが若きも其の用は窮(きわま)らず」
「本当に完全な物は何かが欠けている様に見えて、その働きは衰える事が無い。本当に充ちたりているものは、空虚に見えるが、その働きは枯れることがない」
40歳で隠居生活に入り「自分の絵の価値がわかる人を千年待つ」という言葉を残して84歳でこの世を去ります。