2021年10月19日伝統技法 花結び
こんにちは!
キクヤ調剤薬局沖野店です。
愛荘町歴史文化博物館で、花結びの企画展があり、昔、安土の教林坊(紅葉?の名所)で聞香の会があったのですが、その席で棗を入れる仕覆の飾り結びである「菊結び」と「叶結び」を教えて頂いた事があり、興味を持ち出掛けました。
古墳時代より、人々は暮らしの中で様々な結びを編み出し、衣服などの装飾とする文化があった様です。
花結びの発展には茶の湯と深い関係がありました。?
茶の湯が武士に好まれ、茶会や茶道具が 政治利用もされる中、戦国時代になると茶への毒物混入による暗殺の懸念がありました。
茶を安全に管理するため、茶壺や茶道具を入れる仕覆に「封印結び」の技法が発展し、様々な結び方が研究されました。
解説によると封印結びは
「一見すると、何処を引っ張っても紐が結び目に引っ掛かるように出来ており、結び方を知らないと開封することが出来ない。
又、一度解くと再現が難しい複雑な結びを施すことで、他人が開封した場合、判るようにするという結びもある。」
とあり、結び方は秘伝で、師から弟子へ口伝えであった様です。
秘密故の緊迫感を感じますが、どこか風雅な方法です。
今回は、「封じ結び」、「桔梗」「梅」「かたばみ」「菊」「桜」など様々な花結びが史料を元に復元し、展示されていました。
封印結びはさぞかし難しいのだろう? などと思い、
花結びは、多くの花の形が季節ごとに考案されているのに驚き、
先人の方達の、ただ目的に留まらない美意識への追求、遊び心、こだわりを感じました。
仕覆と紐の色の取り合わせも素敵でした?
簡単な結びにチャレンジしてみました
菊結び
几帳結び
二重叶結び
縁起の良い結びなので、何かの機会に役立てばと思います?